天を測るーー今野敏【感想】
通勤読書
今回読んだのはこちらです。
内容紹介
『隠蔽捜査』の著者・今野敏、初の幕末小説!激動のさなか、ただ一点を見据えて正道を進む幕臣がいた。これまで誰も描かなかった、もう一つの近現代史がここにある。
幕末小説です。
ちなみに今野敏さんの本は初めてなので、隠蔽捜査はわからないです。
主人公は小野友五郎という人物です。
有名でしょうか?
わたし、歴史は断然苦手で全然おぼえていません。
物語は友五郎の初めての渡米から始まり、明治維新までです。
時間にすると8年くらい、短いですね。
天を測るのタイトル通り、船や航海にまつわるところにフォーカスした小説です。
歴史が苦手なわたしでも楽しんで読めました。
わからない単語は多かったですが、話の流れで掴めますし、勉強にもなりました。
何より勝海舟や福沢諭吉が、癖のある小生意気な存在として出てくるのが新鮮で、腹立たしくも愉快でした。
たった8年くらいのことなので物足りなくも感じますが、小野友五郎という『数学者』をよく知ることができた小説でした。